１０月１７日（日）にありあけ新世高校、筑紫中央高校を本校にお招きし、練習試合を行いました。部員数が少なく、実践練習ができない本校にとっては、練習試合の１試合１試合がとても重要な意味をもちます。練習試合をしてくださった２校の関係者の皆様、本当にありがとうございました。 

　この練習試合の中で、個人にとってもチームにとっても大きなターニングポイントになる出来事がありました。ある選手が、個人的なミスが続いたことが原因で、周囲への声掛けを怠り、悔しさや自分への苛立ちを態度に出していたのです。試合中でしたが、呼び止めて話をしました。「なぜ呼び止められたかわかるか。」そう質問すると、「自分がたくさんミスをして、その後投げやりな態度をとっていたからです。」グラウンドの真ん中で、泣きながらそう答えました。

　自分のプレーの良し悪しによって、気持ちを切らし周囲に迷惑をかけることは、チームスポーツにおいて絶対にやってはいけない行為です。もちろん厳しく指導しました。しかし、その反面、嬉しくもありました。今日は「練習試合」です。今日の結果で、勝ち上がりが決まるわけでも、レギュラーが決まるわけでも、ましてや引退するわけでもありません。その試合でミスをして、悔しい気持ちを抑えきれず涙するということは、本気でソフトボールに向き合っているからだと感じたからです。

　まだまだ、技術的にも精神的にも未熟なチームです。指導する場面は多くありますが、先輩のいない中、１年生だけでよく頑張っていると思います。今後に期待します。 

ソフトボール部顧問　下町太騎