樋口勝則先生から
みんなが生まれた時から17年間ずっと私は朝倉東高校で勤務させていただきました。長かったような、しかし、あっという間に過ぎたような気がします。その間に4回3年生の担任として卒業生を送り出し、今でも町のどこかで声をかけてくれます。私が17年前本校に赴任した年に2年生情報科の担任としてオーストラリア修学旅行にいきました。1日目の夜、シドニー郊外の宿舎の庭で一人きれいな夜空を眺めながらじっとこれからどうなるのだろうと考え込んだことを思い出します。それから持ち上がりで3年生の担任を持ち本校で初めての卒業生を送り出しました。次の年とその次の年も3年生の担任でした。特に、3年目の3年生の時は学年主任を任され、忙しかったけれど充実した年でした。その後、主に3年生の副担任として過ごしてきましたが1年生の担任、副担任になったことは一度もありませんでした。
さて、私が常に心がけてきたことは第一に授業に集中させることです。そのために、授業中は質問を多くしたり、時には大声をあげて眠気を覚まさせたりしました。一番前の席の生徒には迷惑をかけたかもしれません。授業に集中するためには自分で予習をしっかりしておくことが一番大切なことです。家庭学習時間を見てもまだまだ足りません。自分の進路実現に向けて今後しっかりと頑張ってください。みんなには必ずできると信じています。第二に掃除を徹底にさせることです。掃除は人格をよく表し育てます。昨年度は2年4組の男子がトイレ掃除を一生懸命やってくれました。特に、トイレの床を全員で這いつくばって磨いた姿は忘れられません。掃除は奉仕の心を育てるだけでなく、自分自身も磨いてくれる大切な時間なのです。
さて、私がみんなに望むことは「人の役に立つ人間になれ」ということです。人間は自分一人だけのために生きていくことは悲しいことです。自分の行動や考え方が他の人に喜びを与えたり、役に立ったりすることに生き甲斐を感じるような人間になってくれることを期待しています。最後に卓球部のみんなには試合や練習試合でいろいろな所へ連れていってくれて楽しい思い出ができました。ありがとう。
数学科 樋口 勝則