宮原優子先生から
こんにちは。国語科の宮原です。先日の井上直子先生からのメッセージで読書の話題が出ていましたので、私からはオススメの本を紹介したいと思います。
去年、芥川賞を受賞した『むらさきのスカートの女』という小説を知っていますか?むらさきのスカートをはいた女のことが気になって仕方がない主人公(この人も女)があの手この手を使ってむらさきのスカートの女と接触しようとするお話です。好きとか嫌いとかいう感情ではなく、ただただその女のことが気になる。気づけばいつも目で追っている。どういう人間なのか、どういう生活をしているのか、探らずにはいられない…。
序盤は、毎日同じむらさきのスカートの女への違和感に焦点が当てられていますが、話が進むにつれ徐々に、主人公の異常なまでの執着心がクローズアップされていきます。
涙を流すような感動作ではありませんが読めば読むほど引き込まれてしまう作品です。是非、読んでみてください。あなたもきっと、むらさきのスカートの女が気になってしまうはず…。
国語科 宮原 優子