令和３年度福岡県高等学校新人大会が筑後川総合運動公園で行われました。新チームになって初めての公式戦です。高校生になってソフトボールを始めた選手もいますので、ソフトボールの大会を初めて経験する選手もいます。期待と不安が入り乱れる中、会場へと向かいました。対戦相手は、公立高校大会でベスト４に進出した強豪校である光陵高校。厳しい戦いになることは目に見えていました。そこで、私は試合前の選手に１つだけ「お願い」をしました。

…試合は大敗でした。しかし、試合後の選手の顔を見て、このチームが強くなることを確信しました。私は、負けてヘラヘラしている集団が嫌いです。「ドンマイ」の一言で傷の舐め合いをし、チームワークを装う集団が嫌いです。負けた理由を、自分以外に求める集団が嫌いです。人数が少なく、仲がいい。長所でもありますが、「負け癖」がつきやすいチームでもあります。初心者も多いため、そのような姿が見られるであろうと思っていました。しかし、良い意味で、全員が「一丁前」に悔しそうな顔をしていました。中学校時代、公式戦で勝ったことがない選手が。ソフトボールを始めて、まだ半年も経たない選手が。ミスが怖いから試合に出たくないと言っていた選手が。試合にも出ることができず、外で応援することしかできなかった選手が。朝倉東高校の選手全員が、負けに向き合い、未来を見つめていました。

この選手達のために全力を尽くそうと思います。同じ会場で、南筑高校や三潴高校、北九州市立高校等多くの強豪校が試合をしていました。今の朝倉東高校では全く歯が立ちません。相手からすれば眼中にないでしょう。この１年生が集大成を迎えるその日、福岡県のソフトボール界に旋風を巻き起こしたいと思います。

今この記事を見ている中学生の皆さん一緒に大きな夢を成し遂げましょう！！ 

ソフトボール部顧問　下町太騎

以下、選手の感想。

石丸優空（三輪中学校）　ショートを守っていて、正面の打球は丁寧に処理する事ができたが、三遊間や二遊間の打球に追いつくことができなかった。練習でやっていることが、そのまま試合に出るのだと感じた。

寺島志音（三輪中学校）　選手同士の声掛けが足りなかった。間のフライが取れず、投手に迷惑をかけてしまった。カバーリングが甘かった。やるべきことをしっかりしないと勝てない。

大庭彩音（甘木中学校）　自分のミスでチームに迷惑をかけてしまった。できなかったことを反省し、次に生かしていきたい。久しぶりの試合は緊張したが楽しかった。

井上安弥（三輪中学校）　練習の時から指導を受けていた送球でミスが出てしまった。早く練習したい。

則松鈴音（秋月中学校）　体調不良で試合に出ることはできなかった。けれど、全員がボールを追いかけている姿、一生懸命にプレーしている姿に心を動かされた。自分もみんなと一緒にプレーしたかった。