7月の活動


7月24日(水)
 本日は、選手権大会パート決勝、糸島農業との対戦でした。前日まで朝倉では雨が降り続き、練習が満足にできない中で試合に臨むことになりました。スタンドには平日にもかかわらず、多くの方々に応援に来ていただきました。感謝の気持ちでいっぱいです。
 試合は、初回にヒットとエラーで3点を先制する序盤となりました。先日の準決勝と異なり、非常に日差しが強く、心配していましたが、3回と7回の給水タイムが良い「間」になったようです。その給水タイム中にも選手間でミーティングする姿が見られ、成長を感じました。練習試合では毎回、その試合の流れ・進め方・勝負どころの見分け方を話していましたし、この試合ではイニングごとにキャッチャーの神薗君と守備について話し合っていたため、あえてそのミーティングには入らず、選手たちに任せました。神薗君が常に冷静でいることも本校の強みです。9月と3月の大会での敗戦の経験が生きています。5回のミーティングで、「あと1回必ず苦しい場面が来る。そこで踏ん張れればうちに流れが来る。うちは苦しい場面は得意だから信じて踏ん張れ。」と伝えました。6回だったでしょうか、2つのフォアボールで2死1・2塁となり、相手4番打者との勝負になりました。打者が打った瞬間、私は右中間を抜けると思い、2点を覚悟しました。が、ライトの横山君が俊足飛ばしてフェンス手前で好捕。難しい体制での捕球になりましたが、日頃の練習の成果が出たと思います。あの打球は彼以外の選手では捕球体勢にすら入れないはずです。今思うと、その回が言っていた苦しい場面だったのかもしれません。その後は、林田君のツーベースヒットや早野君のタイムリー、神薗君のタイムリーツーベースなどで3点を追加しました。林田君には、前の打席を見て、修正点をアドバイスしていました。先制してからはなかなかヒットが出ない展開でしたので、彼のヒットは貴重でした。前の試合はノーヒットでしたので、試合前に「必ず打ちます」と言っていました。5月の大会に引き続き、有言実行でした。最終回もそれまでと変わらず、守備の確認・指示の声が飛んでいました。私より、選手の方が落ち着いていたのかもしれません。
 試合後、たくさんの方々から祝福していただきました。本当に部員たちは恵まれていると思います。これで、県大会は9年ぶり8度目の優勝となりました。8月3・4日に北九州市民球場で行われる北部九州大会への進出も決まりました。3年生とまだ野球ができることに感謝です。この生徒たちが、どこまで自分たちの力を発揮するのか今から楽しみです。他県の出場校も決まりました。最高の準備をして臨みたいと思います。応援よろしくお願いします。
手島


7月20日(土)
 本日は、選手権大会パート準決勝、明治学園との対戦でした。明け方までの雨により、試合開始時間が遅くなり、朝の8時まで学校待機となりました。想定外の出来事でしたが、その時間を使っていろいろと確認することができました。8時に実施が決定し、筑豊緑地野球場に移動すると、まず部員たちは人工芝のグラウンドに感動していました。私自身も軟式球が現在のものになってからは筑豊緑地野球場で公式戦を戦った経験がなかったので、選手たちにはまずはキャッチボールの際に入念に芝の状態を確認するように伝えました。幸い違和感はなかったようで、終始落ち着いてプレーすることができていました。
 試合は、お互いに得点圏にランナーは進むものの、あと一本が遠い、両投手が粘るゲームになりました。イニング間や5回の整備の間に選手間で何度も「我慢しよう」という言葉が飛び交っていました。3月の春季大会までなら、うちのチームが苦手としている展開でしたが、5月の県大会、練習試合での経験から、今では最も得意とする展開になりました。本当に「経験」というのは大きいと実感しました。延長10回に神薗君のヒットからチャンスを作り、前田智哉君のヒットで神薗君が生還し、サヨナラ勝ちとなりました。タイミングが微妙でしたが、相手のセンターが少しファンブルしたのを3塁コーチャーの石丸君が見逃さず、ランナーを回しました。練習試合や練習中にも余裕があれば石丸君に優先的に3塁コーチャーをしてもらっていました。その成果が出たのではないかと思います。目立つことではありませんが、あの場面でよく勇気を持って回したと思います。ファインプレーでした。前田智哉君は6月の福大大濠との決勝から公式戦2試合連続でのサヨナラヒットです。地道に努力を重ねる彼の姿勢がそうさせているのかもしれません。
試合後のスタンドへの挨拶の時、たくさんの方に応援に来ていただいているのを実感しました。部員たちはスタンドを見上げて何を思ったでしょうか。勝利の喜びだけではないことを期待します。
これで、Aパート決勝へ進出しました。本日の第二試合では糸島農業が勝利しています。決勝も粘り強く戦えば勝機はあるはずです。厳しい試合になるとは思いますが、最後の最後まで粘る本校の野球を見せて欲しいと思います。
手島


7月17日(水)
 本日は、夏季クラスマッチが行われ、部員はソフトボールの審判を務めました。途中、激しい通り雨が降り、グラウンドに水が浮いていたため、続行は不可能かと思われましたが、部員たちがスポンジで水を取ったり、土を入れたりするのを手伝ってくれ、何とかグラウンドを回復させることができました。野球部以外の生徒たちや、先生方からも感謝の言葉を頂きました。気づいたときに自然と行動できるようになって欲しいといつも言っていますし、それを実行してくれたのかなと思います。
 練習では、クラスマッチでの疲れが全体的に見えていましたが、練習の始めに今週は雨天の予報が続くので、今日の練習を大事にしようと伝えました。きつい時こそ我慢して踏ん張る。野球において最も大事なことの一つだと思いますし、このチームに野球を通して学んでほしいことでもあります。練習中には、それを意識した前向きな声掛けと「いい顔」が目立ちました。
 先週の試合が順延になり、我々は1週間待たされた形になりました。早く試合がしたい。その気持ちを募らせていると思います。待たされた分、思い切り野球をして「いい顔」を見せて欲しいと思います。
手島



7月15日(月)
 本日、本校の初戦が行われる予定でしたが、土曜日の開会式が日曜日に順延になった関係で、初戦は20日(土)と変更になりました。対戦相手は開幕戦で延長12回の試合を制した明治学園です。部員たちは開会式から開幕戦を見て、選手権大会の独特の空気感・緊張感を感じ、去年の夏を思い出していたようです。
 本日の練習は、筑前町の多目的運動公園野球場をお借りして行いました。道具は指導者で運び、部員は現地集合としました。試合前にどうしても、いつもの学校グラウンドではない野球場で野球をする機会が欲しいと考えていましたが、なかなか思い通りの時間に野球場が空いておらず、この直前になってしまいました。現地集合とはいえ、公共の交通機関の駅・バス停からは距離があり、保護者の方に送迎していただいている部員もいました。保護者の方々のご理解とご協力がなければ実施はできなかったと思います。本校は保護者の方々に恵まれていると感じます。管理人の方にも非常に良くしていただき、地域の方々に応援していただいていると実感しました。
 練習内容は、「グラウンドを広く使う」ということをテーマにしてメニューを組みました。どうしても確認しておきたいプレーがあったので、ケースノックで確認することができました。いつものグラウンドでないところで野球をすること自体が良い準備になったと思います。試合が1週間順延になったことをプラスにとらえ、最高の準備をしていきたいと思います。
手島



7月11日(木)
 本日の練習後、選手たちに背番号を渡しました。本校の選手は現在15名なので、全員がベンチ入りすることができます。どの番号をもらおうともベンチには入ることができますが、私は「もっと頑張ってほしい」、「よく頑張ったな」など、様々なメッセージを背番号に込めているつもりです。背番号は最上級生のマネージャーから手渡ししてもらいます。マネージャーも渡すときに一言かけているようでした。マネージャーの想いも含めて野球部全員で戦っている、それを感じてくれると思います。
 この選手権大会から背番号を新調します。これまでは、先輩方から受け継いできたもので、それはそれで良さもあったのですが、番号の部分が弱ってきていました。今回のものはスポーツ店の方にお願いし、番号に縁を付け、生地も丈夫なものにしていただきました。年号も令和に変わりましたし、部員にも「令和は朝倉東の時代にしよう」と何度も言ってきました。ここからまた積み重ねていくという意味でも背番号を新調してよかったと思います。
 あと2日で開幕です。部員たちは意外と冷静に準備を整えている印象です。昨年からの経験もあるのでしょうか、自分のすべきことは何か、何ができるのか、見えています。どんな夏になるのか、楽しみです。
手島


7月9日(火)
 本日は、私は会議の為、練習の始めは池尻先生と平嶋先生にお願いしていました。私がグラウンドに行った時、グラウンドではノックが行われていました。遠くからでも白坂君と神薗君の声が響いてきていました。終盤のみしか見ることはできませんでしたが、立石君と林田君の送球は本当に良くなったと思います。林田君は、5月の大会で一つ点に絡む悔しいプレーがあったので、それを忘れずに努力してくれているのだと信じます。中津留君は、昨日課題練習の時間に自分の課題に対するアドバイスを求めてきてくれました。二つ、アドバイスした項目があったのですが、その二つを意識して取り組めていたのではないかと思います。中津留君は、最近バントでもいい動きを見せています。先週、ふと中津留君のバント練習を見たときに驚きました。昨日できなかったことが今日はできるようになる。これが高校生のすごいところだと毎回驚きます。私は生徒にその感覚を一つでも多く味わわせたいと思って指導しています。そのようなチャンスを見逃さないようにしていきます。
 ベースランニングのメニューでは、タイム測定をしながら行いました。石丸君が練習を盛り上げてくれ、非常に良い雰囲気で行うことができました。今回のタイムも目安に、今後の練習メニューの微調整を行いたいと思います。
 練習の合間には、前田篤志君に昨日の課題練習で気になっていた点を伝えました。新しいことに取り組んでいましたが、もう一歩工夫ができると思いましたので、その点に気をつけて、もっと詰めていってほしいと思います。
 最後にミーティングでは、最後の一球まで上手になりたいという気持ちを持って練習しよう。試合前のシートノックの最後の一球まで、試合前のトスバッティングの最後の一球まで上達するはずだ。というようなことを伝えました。このチームは守りに入るようなチームではありません。隙が無く、焦らず相手をじりじり追いつめるようなチームになって欲しいと思います。最後の最後まで上手になりたい、その気持ちが試合につながると信じています。
手島



7月8日(月)
 本日で期末考査が終了し、通常の練習に戻りました。考査前で練習をしていなかった他の部活動も今日から練習を再開しており、テスト期間から比べると非常にグラウンドがにぎやかで、部員もその雰囲気につられて元気よく練習ができた一日でした。
 ノックでは、内野では渡邉君と神薗君、外野では立石君の動きが良くなったと感じました。渡邉君にいつも守備の際に心掛けるべきことを口癖のように言っていますが、昨日練習試合をさせていただいた開新高校の選手がまさしくそのような守備をしていましたので、その守備を見て勉強させました。昨日の出来事でしたので、忘れずにそれを意識した守備練習ができていました。神薗君は、いつも何か一つ考えを持ってノックに臨む選手です。本日も、その意識がこちらにも伝わるようなフィールディングでした。ノックの合間の給水時間にも給水が終わると個人ノックを要求してきました。そのように「一球でも多く」という気持ちを前面に出せることは非常に素晴らしいことだと感じます。立石君は、送球の安定感が増してきました。昨日、捕球後のステップの使い方について指導したばかりで、まだまだ課題はありますが、一歩ずつ進歩が見て取れます。どういったボールを内野に返せばいいのか、考えながら守備ができるようになってほしいと思います。
 今日は、フリーバッティングを実戦形式で行いました。投手は私が務めました。今回は球種を打者が要求する形で行いましたが、全てストレートを要求する者、変化球とストレートを交えて要求する者、全て変化球を要求する者など様々で、それぞれの意図が汲み取れて非常に楽しい時間でした。本日は、私の制球が悪く、本来なら30分~35分を予定していたメニューが45分を要して迷惑をかけてしまいました。もっと私の練習が必要だと思いました。制球が乱れていた私に皆が声をかけて励ましてくれました。特に横山君、神薗君、石丸君の声がずっと聞こえていました。石丸君はいつも元気と笑顔を忘れない選手です。彼には入学してきた時に私とある目標を設定しました。それは、まだここでは書けませんが、私は彼が必ず目標を達成して、彼の名前のとおり「勇気」と「志」を与えられるようになってくれると信じています。彼らのおかげで、私のテンポの悪さが少しまぎれたように感じます。
 練習の最後には、課題練習の時間を作りました。前日の練習試合など、課題を感じる場面は多々あったと思うので、静観しました。白坂君と横山君がマシンでバント練習、神薗君と前田智哉君がピッチング、片山君と中津留君、渡邉君が平嶋先生にお願いしてノック、立石君、林田君がティーバッティング、早野君、伊東君、石丸君、神保君、前田篤志君が牽制練習、髙岩君が池尻先生とマンツーマンでティーバッティングを行っていました。どれも工夫が見て取れましたが、特にノック組はどんな打球が欲しいのか細かく平嶋先生に要求していました。そのオーダーに答えられるように平嶋先生にも頑張ってほしいと思います。本校野球部では、昨年から課題練習の時間を増やしました。最初は全く練習内容を工夫したり、考えたりすることができませんでしたが、指導者側から少しヒントを与えたり、課題解決のためのプロセスを教えたりすることによって、課題と練習方法がつながった練習ができるようになってきました。このプロセスの基礎を作ったのは彼らですので、このまま本校野球部の習慣として根付いてほしいなと願います。この練習はまだまだ奥が深いと思いますので、まだまだ追求していってほしいと思います。
 練習後、石丸君が居残り練習をしていました。マネージャーの釡堀さんも残って練習の手伝いをしてくれました。昨日の練習試合で何か思うところがあったのかもしれません。そのような努力を積み重ねる過程こそが重要で、かけがえのない物なのだと強く思います。
 夏の選手権大会開幕が楽しみです。このチームが、どんな夏にするのかワクワクしてきました。
手島



7月7日(日)
 本日は、熊本県の開新高校をお迎えして練習試合を行いました。第一試合は1-2で敗戦、第二試合は3-2で勝利し、一勝一敗でした。二試合を通して、やはりバッティングの調子が上向きであると感じました。5月の春季大会からですが、冬の期間に行ったバッティング練習の成果が少しずつではありますが出てきています。実は冬のオフシーズンに入る前に、指導者で話し合い、私が本校に赴任して初めて、オフシーズンの練習内容を一新しました。「この生徒たちならやってくれる。」そう信じての取り組みでした。3月はなかなか結果が出ませんでしたが、ここにきてようやく少し振れるようにはなってきたと思います。開新高校の監督にもお褒めの言葉を頂きました。しかし、まだまだ課題ばかりです。開幕まで一週間でできることは限られますが、最後の最後までやり通して欲しいと思います。
 開新高校は、私が本校に赴任する前から大変お世話になっているチームです。どれだけ本校に力がない年であろうと、人数が少ない年であろうと、夏の選手権の前は必ず本校と練習試合をしていただいています。昨年夏に全国大会へ出場されたチームの時も本校と練習試合をしていただきました。全国を知るチームが本校と練習試合をしてくださる、生徒にはそのメッセージ・意味を感じて欲しいところです。試合後、3年生が私のところに来てくれ、「また会いましょう」と言ってくれました。開新高校は熊本県のチームですので、県大会は当然、北部九州大会でも対戦はありません。3年生と「また」会うというのがどういった意味なのか、すぐに分かりました。彼らは挨拶・礼儀から、試合中のマナーに至るまで、模範的なチームです。本校野球部が受けた影響はここでは書ききれません。あのチームと全国の舞台で「また」会いたい。そう思って見送りました。
 明日は期末考査最終日です。昨日は勉強時間確保のため、完全休養とし、他にも様子を見て勉強時間としてオフを取ってきました。期末考査も、最後までやり抜いてほしいと心から願います。
手島

7月4日(木)
 本日は、考査が終了した午後からの練習でした。3名が都合で練習に参加できなかった以外は練習のスタートから参加しており、久しぶりにアップの人数が多く、掛け声も大きかったように感じました。考査勉強の疲れが見えた者もいましたが、夏の大会を万全のコンディションで迎えられる選手はほんの一部でしょう。その状態でも最高のプレーをしなければなりません。その時の練習と思って練習して欲しい。ノックの前には、そんな話をしました。ノックでは、早野君の捕球方法が気になったので、改善点を伝えました。これもやはりキャッチボールだと思います。毎日のノックの捕球数とキャッチボールの捕球数どちらが多いでしょうか。キャッチボールがすべてだという理由はそこにもあります。明日の動きに期待です。 練習の後半では、神保君のピッチングを受けました。彼は、ピッチングの際に、こだわりがあるそうで、話を聴いていると非常に興味深かったです。そのような考え方もあるのだと、こちらが勉強させられた時間でした。伊東君も同じ時間にピッチングをしていました。前田智哉君がキャッチャーをしていましたが、非常に大きな声で伊東君を鼓舞しながら受けていました。ピッチャーに対して大きな声を出して盛り上げるだけでなく、改善点や要望はきちんと伝え、コミュニケーションをとれている点は非常に素晴らしいと感じました。ピッチャーの能力を最大限引き出して欲しいと思います。 期末考査も後半に差し掛かります。考査が終わればすぐに選手権が開幕します。非常に厳しい日程ではありますが、この経験ができるのはほんの一握りの人だと思います。この経験が生きる日がいつか来る、そう思って踏ん張って欲しいと思います。
手島


7月1日(月)
 本校野球部は月曜日は基本的にオフにし、休養するようにしていますが、日曜日をオフにしたため、月曜日は練習を行いました。本日は日曜日から降り続いた雨の影響で、グラウンド状況が悪かったため、土曜日のようにグラウンドコンディションが悪い中でのフィールディングを身につけさせる目的で、ノックを行いました。全体を集め説明をした後、行いましたが、試行錯誤しながらコツをつかんでいく様子が見て取れました。特に早野君、渡邉君、前田篤志君は捕球姿勢が改善されたように見えました、今後もこれを忘れずにいて欲しいと思います。横山君は、平嶋先生にノックでの動きを映像に撮ってもらい、繰り返し確認していました。スポーツでは、自分でイメージしたことをすぐに身体(プレー)で表現できる能力が重要だと思っています。自分のイメージと、見た目は違うことが多々あるので、やった「つもり」にならないように映像などで確認する習慣を付けて欲しいと思います。先日、白坂君にもイメージと現実のギャップについて話をしました。その後、白坂君は池尻先生や平嶋先生に映像を撮って欲しいとお願いに行くようになりました。そういう動きが、本校野球部でも増えていってほしいと思います。
手島