8月の活動

 


8月20日(火)
 本日は野球部に新たな仲間が加わりましたので紹介します。まずは、

「運ぶ君1号」です。アルミ製で軽いこの子はとても優秀で、たった1台でこれまで1度に4個までしか運べなかったボール籠を1度に8個も運ぶことができるようになりました。しかも大きなノーパンクタイヤなので、雨でぬかるんだ地面でもスイスイ進んでいきます。

試合の際のテント運びにも活躍してくれると思います。

続いて、

「小物君1号」と「小物君1号Jr」です。選手に1人1つ渡しています。
試合でベンチから移動するときに、選手のタオルやバッティンググローブ等小物が混ざり合ってどこに行ったのかわからなくなってしまうことや、他チームの道具と混ざってしまうこともあります。そんなときに活躍してくれる子たちです。

なんと「小物君1号」はこのように小さくたたむこともできます。


野球部に加わった新たな仲間「運ぶ君1号」「小物君1号」「小物君1号Jr」をどうぞこれからもよろしくお願いいたします。
                                平嶋

8月18日(日)
 本日は、お盆休み明け最初の練習試合で、福大大濠との対戦でした。福大大濠とは、北部九州大会決勝戦以来の対戦で、全国大会前の最後の練習試合として組んでいただきました。第1試合は、神保君先発で、神薗君にリレーするという継投で戦いました。強力打線を前に何とか試合を作りましたが、連打で1点を返すのが精いっぱいと、打線が振るわず、1-3で敗戦。試合前には神保君と神薗君にある課題を与えていましたが、その課題をしっかりと意識して、投球を組み立てることができていました。次に期待したいと思います。第2試合は、伊東君が先発で、その後、横山君と林田君にリレーするという継投で戦いました。伊東君は、制球に苦しみ、内容的にはあまり良くありませんでした。テンポを変えるという意味でも、横山君と林田君はストライク先行で、非常に良いピッチングをしてくれました。本校は現在選手が11名ですが、そのうち8名は練習試合で登板したことがあり、投手ができます。11名というチームで戦っていくには、選択肢が多いほど良いと思います。今後も、いろいろなことを試しながら、チームの形を探っていきたいと思います。本日の課題は「集中力」でした。勝負所でのミスが目立ちました。我慢して我慢して最後にひっくり返すような戦いを得意としていた前チームの特徴を今一つ引き継げていないと感じます。炎天下の中、選手11名とマネージャー3名で2試合の練習試合を運営していくのは体力的に苦しいとは思いますが、ここで踏ん張れるような気力と体力を持ち合わせていないと夏の大会を勝ち抜けないのは経験済みです。「踏ん張りが利かなくなって気持ちが一瞬でも切れた方が負ける。」夏の大会期間中、何度もベンチの中で私が発したこの言葉を思い出して、私自身も生徒と共に頑張らなくてはいけないと思いました。
手島


8月12日(月)
 本日は、八女市の野球場で神奈川県の桐蔭学園との練習試合を行いました。桐蔭学園とは、2016年の8月13日に一度練習試合をさせていただいた時以来で、3年ぶりの対戦となりました。神奈川県の中でも非常に力のあるチームで、対戦を楽しみにしていました。神奈川県という関東のチームと野球をする機会はなかなかありませんし、そのような経験も生徒にとって良いのではないかと思いました。第1試合は、神保君を先発に立て、戦いました。初回は失点することなく、抑えましたが、芯で捉えられた当たりばかりでしたので、嫌な予感はしていました。1回裏の攻撃では、横山君のヒットと髙岩君のバントでチャンスを作り、神保君の内野ゴロの間に1点を先制しました。相手先発投手の上から投げ下ろす角度ある直球に初回で合わせることができたのはかなり良かったところではないかと思います。公式戦でも、1打席目でどう攻略するか、どのような心構えで打席に立つか、凡退してもどの情報を持って帰ってくるかはかなりチーム力に関わるところだと思います。私は、いつもベンチに帰ってくる選手たちの声を聴きます。聞こえてくる声から、選手間で伝達されている情報が少ないと感じれば、私から声をかけるようにしています。練習試合は、ある程度投手交代があることが多いので、どのような情報を持って帰ってくれば後続の打者が打ちやすいのか、それを勉強する場でもあると思います。本校の選手は、相手の球筋を見極める力に長けています。打席で感じたことを相手に伝わるように伝達する力は必ず他の場面で活きてきます。その力を駆使できるように言語能力の面も、指導していきたいと思います。先制した後の守りでは、相手打線に5連打を許すなど、逆転を許しました。ここまで神保君のボールが簡単に弾き返されるのは記憶にないので、キャッチャーの神薗君も苦労したのではないでしょうか。ここまでレベルの高い打者が揃っているチームと練習試合ができて本当に良かったと思いました。バッテリーには、1点ずつ取り返すから、何とかできる限りの工夫をしてくれと伝えました。その後は、何とか最少失点に抑え、こちらは足を使ったり、小技を使ったりしながら地道に1点ずつ返していきました。8回裏に林田君のタイムリーヒットでついに逆転すると、そのまま逃げ切って9-8で勝利。神保君は、11本のヒットを浴びたものの、テンポよく、100球以内で完投しました。序盤で大量リードされ、1点ずつ返していくという展開は、4月以降、なかなかない展開のゲームでしたので、良い経験になったのではないかと思います。特にバッテリーは、この経験をもとに、もう一段階レベルアップしてくれることと思います。第2試合は、伊東君先発で、途中から神薗君にリレーするという継投で戦いました。序盤に先制し、2-1でゲームが進みましたが、最終回に相手代打のタイムリーを許し同点とされると、最後はパスボールで2-3でサヨナラ負け。登板した2人のピッチャーのボールは悪くはありませんでしたが、課題が浮き彫りとなったゲームでした。日頃の練習をおろそかにしてはいけない、私も含め、そう思い知らされました。勝利でしか学ぶことができないこともあれば、敗戦でしか学ぶことのできないこともあります。この敗戦で、何を感じるか、生徒たちに期待したいと思います。本日は対戦相手から始まり、いろいろな面で滅多に経験できないことをさせていただいたこと、生徒たちはどれだけわかっているでしょうか。わかっていると私は信じます。
手島

8月8日(木)
 本日は、グラウンドで練習を行いました。守備練習では、シートノックからゲームノックという流れで行いました。シートノックでは、林田君・立石君・横山君の送球、髙岩君の捕球が良くなったように感じました。外野手は特に池尻先生と平嶋先生が付きっきりで指導しています。入学したころに比べると、かなり良くなっていますが、まだまだです。いろいろなことを吸収して欲しいと思います。内野では、前田篤志君の送球が安定してきました。彼は5月から現ポジションについていますが、ノックを受けるたびに上達しています。もう少し、身体に余裕ができれば・・・と思いますが、今後の課題として意識してくれたらと思います。渡邉君は、県大会では完璧でしたが、北部九州大会では送球のミスがあり、その改善に向けて神薗君のアドバイスを受けながら取り組んでいました。県大会では、彼への打球が多く、それでも落ち着いてノーエラーで処理してくれたからこその優勝でした。必ず改善してくれるものと思います。ゲームノックでは、選手が11名のため、全員を守備に入れ、指導者3名でノッカーとランナーを務めました。私は積極的な走塁を心がけ、外野から内野への中継の精度を見ました。まずまずでしたが、改善点は気づくことができたので、その都度伝えました。バッティング練習では、3年生の引退により人数が減ったため、方法を変えて行いました。選手たちの意見も取り入れましたが、これについても方法を変化させ、よりよいものにして欲しいと思います。横山君には、バッティング面で県大会から気になることが1つあったのですが、修正に時間がかかると判断したため、大会が終わったこのタイミングで話しをしました。すぐに結果に結びつくとは思いませんが、必ず良い方向に行くはずです。本人の粘り強い努力に期待したいです。
 練習中には、前キャプテンの白坂君が練習を見に来てくれました。3年生は全員、2年生から野球ノートの提出をお願いされていたようで、北部九州大会のこと、2年半の野球部でのことを総括して書いてくれていました。白坂君は最後まで練習を見ていってくれたので、最後のミーティングで一言話してもらいました。練習の雰囲気が良いこと、来年はあと一歩だった全国大会にぜひ出場して欲しいことなどを話してくれましたが、何より白坂君が落ち着いた表情で、しっかりと自分の言葉で話してくれたことが嬉しかったです。提出してくれたノートの中で、「大会の成績では先輩方を越えられたが、キャプテンとしてはまだまだ未熟なままだった。」と書いていましたが、私は白坂君は素晴らしいキャプテンだったと思います。彼でなければチームはここまで来ることができなかったと思います。彼の無念は後輩が必ず晴らします。
                                手島

8月7日(水)
 本日は、新チームでの練習スタートでした。まずはミーティングから始め、2時間かけてチーム方針や日程の決定などを行いました。部員たちに任せて我々指導者は後方から見ているだけでした。主将は髙岩君、副主将は渡邉君、チーム目標は「日本一」、チームスローガンは「向上心 ~勝つコツはコツコツ~」に決定しました。部内の各係についても、係決めを行いました。去年1年間の活動内容から係の精選を行い、自分たちで係を決めてくれました。何かをした後は、目的・目標と照らし合わせて、それを評価し、改善し、また実行する必要があると言ってきましたので、それに合わせて考えさせました。
ミーティングの最後には、指導者3人から一言ずつ話しました。私は、その話の中で、「目標が高ければ当然辛いことは増える。しかし、この目標を自分たちだけで設定できたところがこのチームの良いところだ。辛いことがあっても、今年の8月4日の北九州市民球場を忘れず、野球が好きだという気持ちを忘れず、やって欲しい。」という内容を話しました。現2年生が引退した3年生から貰ったものは数知れませんが、その中でも一番大きいものが「経験」だと思います。試合に出られない3年生からサポートしてもらい、思い切りのびのびと野球ができた。そして北部九州大会決勝の「負け」を知ることができた。2年生はこの「経験」を成長の糧とする責務があります。これから1年間、目標と現状の狭間で苦しむこともあるかもしれません。そんなときに3年生から貰ったものを大切に、そして楽しむ心を忘れずに努力して欲しいと思います。
ミーティング後は、グラウンドで練習を行いました。練習の端々に前のチームからの「変化」を感じました。変化なしでは成長も失敗もないと思いますので、根拠ある変化は大歓迎です。指導者も、変化しなければと思います。日々、勉強です。練習内容は、オフ明けでしたので、軽いものにしましたが、前向きな声掛けや、指摘の声が目立ちました。前のチームから、試合中の声掛けはお褒めの言葉をよくいただく点でしたので、ここも変化を加え、よりよいものにして欲しいと思います。
新チームも、応援よろしくお願いします。
                                手島

8月4日(日)
 本日は、北部九州大会の決勝戦でした。県大会でパート優勝した時から、福大大濠と決勝戦をして、福岡県のレベルの高さを証明したいと話していました。
 試合は、先発の神保君が2回裏に押し出しで先制を許すと、序盤はピンチの連続で我慢の投球が続きました。神保君が立ち直って守備の時間が短くなってきた6回表、1死1・2塁から神保君のライト前ヒットで同点に追いつきました。その後はお互いに0を並べる投手戦となりました。5月の春季大会から厳しい試合を経験し続けてきましたので、選手は落ち着いていました。しかし、延長に入った10回裏、ヒットと送りバントで1死2塁とされると、相手5番打者の打球は左中間へ。2塁ランナーの生還を防ぐために若干前に守っていたため、追いつくことができませんでした。1-2でサヨナラ負けとなりました。
 部員たちは本当に力を出し切りました。その証拠に、このチームは公式戦で福大大濠と4度対戦しましたが、2失点はその中でも最少失点でした。敗戦は、全て監督である私の責任です。マネージャー含め部員たちに何度も助けられてここまで来ましたが、最後の最後に何もしてあげられませんでした。
 白坂君、早野君、中津留君、片山君、德田さん、原田さんの3年生6名は、1つ上の先輩たちが2名と少なく、秋から部員不足になるとわかっていて、それでも入部してくれた生徒たちでした。彼らが1年生の秋、部員が9名に満たず、公式戦に他の部活からの助っ人をに協力してもらって出場をした時、本当に楽しそうに野球をしている姿を見て、嬉しく思いました。その試合では、のちにその代で全国大会へ出場することとなる筑陽学園と対戦し、敗戦したものの0-3と善戦し、そこから彼らの顔が変わったのを覚えています。彼らは本当に辛いこと、苦しいことを乗り越えてきました。私は、彼らに学ばせてもらったことばかりです。マネージャー含め3年生6名は、1人も退部することなく引退を迎えた世代となりました。彼らが一人も欠けることがなかったおかげで、今の野球部があります。今の2年生がのびのびプレーできるのも、全て3年生のおかげです。それは、幾度となく口にしてきました。私には見えない苦労も多々あったと思います。3年生とのミーティングでは、口うるさく指導してきたのもこれで最後だと思うと、涙が出そうになりましたが、我慢しました。しかし、最後に3年生と握手をする時に、キャプテンの白坂君の手を握り、目を見た瞬間、我慢できなくなりました。ここまで我慢強く、粘って頑張ってくれた6名を誇りに思います。野球を通じて周りの人に助けてもらった恩を、今度は自分たちの力で一つずつ返していけるような人間になって欲しいと思います。
 ここまで、たくさんの応援を頂き、ありがとうございました。これからも、よろしくお願いします。                       手島

8月3日(土)
 本日は、北部九州大会準決勝、長崎県代表の北松農業高校との対戦でした。初回に四球とエラー、ヒットなどで2点を先制される展開となりましたが、2回に前田篤志君のヒットで1点を返し、さらに横山君のライトオーバーのスリーベースヒットで二者が生還し、3-2と逆転しました。横山君は県大会で思うような結果が出ず、悔しい思いをした選手の一人です。私は県大会後、バッティングでの修正点を話しました。彼は以前、自分で調子のバロメーターがあると言っていました。私もそこに修正点があると考えていました。打ったのはインコースのスライダーだったと思いますが、彼がうまく修正できたからこそのヒットでした。彼の県大会後の取り組みが結果につながったのだと思います。その後はお互いにランナーを出すものの、得点には至らず、中盤を迎えました。4回の裏に林田君が鼻血を出し、治療のため中断したのですが、なかなか出血が止まりませんでした。救護の方が「必ず止めます」と力強く言ってくださったのですが、一応選手交代の準備はしていました。なんとか出血が止まり、出場することができました。彼を待ってくださった運営役員、審判団、そして北松農業の方々に感謝です。結果的には彼の鼻血が止まったことで、得点が生まれます。5回の裏に、林田君に打席が回り、私は「無理せずに、立ってるだけで良い」と言いましたが、彼は「大丈夫です」と言い、初球を弾き返し、センター前ヒットにしました。続く早野君が四球を選び、伊東君のライトオーバーのスリーベースヒットで二者が生還し、さらに続く前田篤志君のレフト前への難しい飛球をレフトが捕球できず、6-2とリードを広げました。試合展開的にまだ相手打線には得点されると考えていましたので、「セーフティリードではなく、守りに入ったら負け。守備でも攻めていくように。」と伝えていました。その後、6回と7回に1点ずつ返されますが、何とか逃げ切り、6-4で勝利しました。この試合のポイントは何といっても、伊東君が完投してくれたことに尽きます。この夏の大会で初登板でしたが、彼には、ある武器があります。その武器を活かせば、必ず抑えられると思っていましたので、期待どおりでした。この試合を経験に、大きく成長してくれるはずです。勉強になったことも多々あるはずですので、それをさらに今後の糧にして欲しいと思います。
 本日も、スタンドを見上げると、本当にたくさんの方に応援に来ていただいていました。勝つたびに、声援が大きくなっているのを感じます。本当にありがたく、部員たちの力になっていると思います。部員たちには、「試合に勝っても、自分たちが偉くなったわけでもないし、上手くなったわけでもない。勝っても、自分たちは何も変わらない。変わるのは周りだけ。それを勘違いした瞬間から負けが始まる。」と言っています。勝って驕らず、自分たちのできることを100%出し切って欲しいと思います。明日は、直前の第一試合で勝利した福大大濠との決勝戦です。すべてを出し切って戦います。
                                手島

8月2日(金)
 本日は、北部九州大会が行われる北九州市へ出発しました。朝、学校へ行くと、たくさんの先生方が見送りをしてくださいました。中には、応援に行けないからとたくさんの差し入れを持たせてくださった先生もいて、応援していただける生徒たちになったのだなと感じました。
 途中渋滞もありましたが、予定通り北九州市民球場に到着しました。球場に着くと、部員たちはグラウンドの綺麗さに感動していました。私も中に入って確かめましたが、さすが毎年プロも使用するグラウンドだなと感じました。選手たちが本当に良い環境でプレーできることを嬉しく思います。
 公式練習では、90分間の時間をどう使うか、前日までかなり悩みました。池尻先生や平嶋先生と原案は作成していましたが、北部九州大会を経験された先生方に相談し、生徒が本番で戸惑わないようにするためにはどうしたらいいかということを考え、微調整しました。非常に日差しが強く、気温も高かったため、給水と休憩を挟みながらの練習でした。実は、この公式練習を見越して前に一度、筑前町のグラウンドを使わせていただいた際に同じメニューはこなしていましたので、選手・マネージャー共に動き方は分かっていたようです。やはり、学校グラウンドでないところでの経験は貴重だなと感じました。
 宿舎では、部員たちは時間通りに行動してくれました。特に3年生は修学旅行を経験していたため、その経験が生き、2年生に的確に指示を出し、共に行動してくれたようです。非常に頼もしく思います。夕食後に、素振りや体を動かしに行っている選手もいました。試合前日だから特別に素振りをするわけではなく、日頃から素振りをしていることは彼らの言動からすぐに分かりました。
 代表者会議では、抽選が行われ、長崎代表の北松農業高校との対戦が決まりました。毎年、練習試合をさせていただいていましたが、最近は対戦がなく、全く情報がない中での対戦となります。福岡県代表として、県大会で敗退したチームの想いも感じながら、朝倉東らしい野球をやり切って欲しいと思います。
                                手島