9月の活動


9月23日(月)
 本日は、秋季県大会の決勝戦で、上智福岡高校との対戦でした。おとといの糸島農業との準決勝に勝利し、すでに九州大会進出は決定していましたが、私たちは夏の北部九州大会の悔しさを晴らすべく今大会に臨んでいます。目指すは優勝のみです。大会前や大会期間中の野球ノートに「2位ではなく1位で九州大会に行きたい。」と書いていた部員もいました。8月4日、引退していった3年生へいい報告をするためにも、なんとか勝たせてあげたいと思いながら大会を迎えました。
 前日から台風が接近し、試合が実施できるか微妙な天候でしたが、なんとか回復しそうだということで、実施が決定しました。球場に着くと、ちょうど雨が弱まったところで、球場の整備と水たまりの除去を福大大濠の部員がしてくれていました。本校も、整備に加わり、なんとか試合ができる状況まで回復しました。夏の選手権大会は、すべて他のチームが補助をしてくれていましたので、「自分たちで使うグラウンドは自分たちできれいにする。」という感覚を思い出すいいきっかけになったのではないでしょうか。補助をしていただけることがどれだけありがたいことか、それは選手11名で練習試合も経験してきたチームだからこそわかることだと思います。
 試合は、開始予定より遅れてのスタートとなりました。選手たちは整備などで、動き方がイレギュラーになったにも関わらず、髙岩君を中心に自分たちで声掛けし、テキパキと準備を進めることができました。髙岩君は、キャプテンとして初めての大会で、初戦の後は、「みんなの動かし方が悪かった。指示の出し方を工夫したい。」と野球ノートに書いていました。見ていると、常に先回りで考え、周りを非常によく見ることができるようになったと思います。九州大会は、経験のない球場ですが、彼に任せても安心だと思います。試合前には、「いつも通り、我慢して後半勝負に持ち込もう。」と伝えました。1回表には髙岩君のヒットと四球でチャンスを作りましたが無得点。2回表も死球でチャンスを作りましたが無得点。4回の表は渡邉君のヒットと四球でチャンスでしたが無得点。なかなかホームが遠い前半となりました。守備では、先発の神保君が、中1日でしたが、球威もキレも良く、4回裏にヒットと四球で1死1、2塁で4番打者というピンチを迎えましたが、冷静にサードゴロ、センターフライに打ち取り、5回まで、相手打線を無失点で抑えました。すると、5回終了後、雨が降ってきました。何かが変わりそうな予感がした6回表、先頭の神保君が粘って四球で出塁し、次の神薗君の打席の時にパスボールで無死2塁のチャンスになりました。ここで神薗君がバスターで進塁打を決め、1死3塁。次の林田君への初球がパスボールになり、1点を先制しました。しかし、このまま終わらないのが決勝でしょうか。直後の6回裏に、相手9番打者にスリーベースヒットを浴び、無死3塁のピンチを迎えます。相手の打順は1番に返るところで、同点は覚悟した場面でしたが、1番打者を浅いライトフライで1死3塁、2番打者はファーストゴロで生還できず、3番打者を三振に取り、無失点で切り抜けました。しかし、さらに雨脚が強まった7回裏にもピンチが待っていました。4番打者は三振に取りますが、5番打者にファースト横を抜ける痛烈なヒットを許します。完全に長打コースでしたが、ここは横山君の俊足でなんとか打球に追いつき、シングルヒットで止めることができました。6番打者は内野ゴロで2死2塁となり、続く7番打者にはセンター前ヒット、ここで髙岩君が打球への完璧なチャージと返球で、ランナーの生還を許さず、2死1、3塁。雨が強まる中、8番打者との勝負になりました。打球はセンター方向への強いゴロでした。完全にセンターへ抜けたと思いましたが、この日はショートに入っていた渡邉君がダイビングして捕球すると、セカンドの石丸君へ倒れこんだままトス。石丸君もしっかりと体を伸ばして捕球し、フォースアウト。同点かと思いましたが、土壇場でスーパープレーが出ました。これで波に乗った次の8回表に、満塁から林田君が冷静に押し出しの四球を選び、さらに渡邉君の2点タイムリーヒットで3点を追加し、9回表にも1死2塁から神薗君の右中間へのタイムリーで1点を入れ、そのまま5-0で勝利しました。
 これで、17季ぶり、8回目の優勝となりました。昨年の秋の県大会では、非常に悔しい負け方をしていましたので、その負けを思い出し、借りを返そうと言って臨んだ大会でした。マネージャー含めた部員全員で踏ん張り、1試合ごとに強くなっていきました。どんな状況でも慌てることのない戦いぶりは、前のチーム、先輩方から引き継いだ財産となっています。九州大会出場は15季ぶりで、非常にうれしく思います。たくさんの方に祝福していただきました。九州大会でも強敵ぞろいで厳しい戦いになると思いますが、また気を引き締めて頑張ります!
手島

9月8日(日)
 本日は、県勢の八女学院高校と上智福岡高校をお招きしての練習試合でした。第1試合の八女学院高校との試合では、伊東君の先発で、林田君にリレーするという継投で戦いました。先発の伊東君は6回までを投げ、被安打1、四死球1で無失点という内容でした。先週の練習試合とは変わって、制球も非常に安定しており、ほぼ完璧でした。復調への第一歩ではないかと思います。このまま変わらず努力して欲しいと思います。後を受けた林田君は、この日も3回を投げ、エラー絡みで1点を失いましたが、その後は変わらずテンポの良い投球でした。林田君は、投手として練習試合を経験する毎に成長を感じさせます。本人も課題を持って練習に取り組んでいますし、公式戦も任せられるような力を付けてくれると思います。打撃陣については、上位打線は活発でしたが、下位打線が機能せず、上位で作ったチャンスを下位で生かせない攻撃が続きました。それぞれが投手との力関係、試合展開等を見極め、自分の引き出しの中で最大限工夫することが求められますが、この試合では歯車がかみ合わないまま試合が終わりました。ここが、この試合で出た最大の課題でした。1点の重み・遠さは選手権県大会・北部九州大会でいやというほど実感したはずです。1点をひねり出す練習は夏以降やってきましたが、身に付いていないことを認識できました。まだまだ辛抱して努力し続けなければいけないと感じました。第2試合の上智福岡高校との対戦では、神保君と神薗君の継投で戦いました。試合前には、「秋季大会前最後の練習試合なので、最後まで粘り強く戦う自分たちの戦い方をしよう」と伝えました。初回に2本のヒットと犠牲フライで1点を先制されますが、2回以降は0点に抑え、4回以降は安打すら許しませんでした。神保君と神薗君の継投は、春季県大会でも行いましたが、その時は神薗君が悔しい思いをすることになりました。必ず、その時の借りをいつか返してくれると思います。打撃陣は、力のある相手エースのボールに序盤は手こずりましたが、ベンチ内で情報を共有し、構え方やボールの見方をチームで工夫することで対応しました。3回に3連打で2点を入れ逆転すると、7回と9回にヒットと四球、相手のミスも重なり加点し、6-1で勝利しました。1試合を通して相手投手を攻略できたことは大きかったですが、下位打線の対応という点ではまだまだ課題が残りました。それでも、先週よりは改善が見られたので、良かった点はありました。
これで、秋季大会前の練習試合はすべて終了しました。新チーム発足から夏休み期間を含め、雨で練習試合が流れることが1度もなく、すべて予定どおりにこなすことができたのは非常に良かったと思います。夏に悔しさを味わったチームが、周囲の期待と先輩の想いも背負って、どのような戦いをしてくれるのか楽しみです。私もできることを最大限やります。生徒には、冬のミーティングの時に話した「マインドセット」を思い出して欲しいと思います。
手島

9月1日(日)
 本日は、熊本県の開新高校をお招きして、本校グラウンドで練習試合を行いました。今週は平日に雨が降り続き、まともに練習ができる状況ではありませんでした。開新高校も同様の状況だったそうで、土のグラウンドで野球をするのが久しぶりと聞きました。監督とお話をする中で、雨の中でもどのような練習をされているかお聞きすることができました。本校では、雨が降った時の練習メニューがあるのですが、それにも組み込みたいと感じる内容もあり、また、機会を見てチャレンジしてみたいと思ます。
 早朝から天気が心配でしたが、朝5時30分にグラウンドに来てみると、雨は降っておらず、グラウンドも十分使える状況でした。試合開始までに雨が降るかもしれないと思い、マウンドとホームベースにシートを被せ、開新高校の到着を待ちました。8時30分に開新高校が到着した途端、激しい雨が降り始め、あっという間にグラウンドは水浸しに。練習試合は厳しいかと思われましたが、雨で練習ができていないという両校の事情もありましたので、雨が上がるのを待つことにしました。すると、9時30分に雨が止み、開新高校の選手、本校の保護者の方の協力のおかげで、グラウンドを回復させることができました。いつもの経験から、本校のグラウンドは雨が上がれば1時間で水が引き、使えるようになります。この日も、10時30分にはほぼいつも通りの状態まで回復し、試合ができるようになり、11時25分にプレーボールができました。ました。ただ、年々ホームベース付近の水の引きが悪くなっており、ここは改善しなければいけないところだと感じます。日ごろのグラウンド整備で頑張ってはいますが・・・。
 試合は、1試合目が神保君の先発で戦いました。神保君は1点を先制されたものの、何とか踏ん張り、1失点で完投しました。準備の仕方が難しい部分もあり、味方のエラーがありましたが、良く踏ん張って投げたと思います。打撃では、全体的にミスショットが多く、チャンスは作るものの無得点が続きました。8回に無死から横山君のスリーベースヒットと髙岩君のタイムリーツーベースで同点に追いつきましたが、後が続かず、1-1の引き分けでした。秋季大会に向け、良い試合になったのではないかと思います。野手は、守備でも打撃でも課題が見えた試合でした。レベルの高い相手投手ではありましたが、試合を通しての工夫、徹底が今一つできなかったと思います。大会まであと二週間、修正をしていきたいと思います。2試合目は伊東君の先発で、横山君から林田君、そして神薗君にリレーする継投で戦いました。伊東君は、制球を乱す場面もありましたが、何とか予定の回まで投げ切りました。横山君はテンポの良い投球でしたが、相手打線になぜか球筋がピタリと合ってしまい、エラーも絡み、3失点でした。ただ、横山君は自ら積極的に野手に声掛けをしていました。自分一人にならないように気をつけていたと思います。非常に良かったところだと思います。他の投手にも学んでほしいところです。林田君はストライク先行で球数の少ないピッチングで、変化球をうまく使って打者をかわしていました。横山君同様、野手への声掛けも積極的でした。今までで最長の3イニングを投げ、いろいろな場面を経験できました。本人にも課題が見つかったようで、これからまた努力して欲しいと思います。最後に投げた神薗君は、ほぼ完璧な投球でした。前田智哉君とのコンビネーションも良くなってきました。次回に期待が持てる内容でした。
 本日の二試合を受け、チームがどうなっていくか楽しみです。と言っても、期待半分、不安半分ですが・・・
手島