6月の活動

6月23日(火)
 先日の練習試合の件で、髙岩君の野球ノートの内容が非常に良かったので、ほんの一部だけですが、紹介したいと思います。

『 今までの練習試合は、三年生だけで運営をして大変でしたが、今日は一年生のおかげで少し楽になりました。一年生に感謝したいです。しかし、このように一年生が補助をしてくれることは当たり前ではないことを忘れないようにしたいです。
 試合を通して、自分たちの課題がたくさんありましたが、一年生のアピールが足りないところも気になっています。今日、一年生は先生に言われてから準備を始めていました。言われずとも素振りやキャッチボールはしていいと思います。声も、先生から離れたところで出すのではなく、なるべく近くで声を出したり、先生に近いところの人に「変わってくれ」と言ったりして、自分からもっとチャンスを作りにいって欲しいです。自分でチャンスを作ったり、自分から行動したりすることはこの先何かの役に立つと思うので、頑張って欲しいと思います。
 三年生は、全員が楽しんで野球をできたと思うし、一年生にも格好良い姿を見せることができたと思います。引退までの時間を大切にして、後悔のないようにしたいです。』

 チームの主将である髙岩君がこのような視点を持って指摘してくれるのは非常に素晴らしいと思いますし、東高の野球を本気で一年生に引き継ごうとしていることが伝わってきました。髙岩君は、新チーム発足当時、「主将という立場に不安はありません。私にはこの素晴らしい仲間達を信じることしかできないからです。」とノートに書いていました。今までの主将達も素晴らしかったですが、髙岩君も立派に成長してくれました。まだまだ、終わりではありません。最後まで走り抜けてほしいです。

 

6月21日(日)
 福大大濠高校さんをお招きして、今年度初めての練習試合を行いました。少し前に練習試合を計画していたのですが、雨天の為中止になり、本日の実施となりました。急な日程変更を受け入れてくださった福大大濠の皆様、そして、グラウンドを使わせていただいた他の部活動の皆様に感謝しています。
 第一試合は、神保君と神薗君のバッテリーで臨みました。初回の投球練習後の神薗君の二塁送球が完璧でしたので、これは気合が入っているなと感じました。神保君は序盤こそコントロールに苦しみますが、四死球を出さず、踏ん張って、試合をコントロールするあたりはさすがでした。神薗君の配球の散らし方もよく、球速が落ちてきた最終回にソロホームランを許しますが、9回1失点で完投しました。全体的には非常に良かったと思いますが、試合を通して、配球面で休校期間前と違っていたところがありましたので、バッテリーと話し合い、修正したいと思います。攻撃の方は、ヒットが8本出ましたが、試合前に徹底しようとしていた、スイングをかけるボールの絞り込みが不十分でした。これも、次への課題です。結果としては、3-1で勝利しました。昨年夏、北部九州大会の決勝戦で敗れた相手でしたので、勝利にこだわりました。勝つことができてうれしく思います。
 第二試合は、林田君・神薗君・田中君の3人の継投で戦いました。林田君は久しぶりのマウンドだったということもあり、コントロールに苦しみました。しかし、周りの守備や、神薗君のリードに助けられて、2回以降は何とかまとまった投球ができました。神薗君は、相変わらず球にスピードがありました。四球をきっかけに失点しましたが、何とかまとめて流れを作ってくれました。田中君は1年生ですが、先日の紅白戦や実戦練習でマウンドは経験していたので、ある程度は投げられるとは思っていました。しかし、今日は予想以上の投球でした。神薗君をはじめ、3年生が必死に声をかけ、サポートする姿が印象に残りました。攻撃では、相手先発投手にヒット1本と抑えられましたが、ヒットなしでも得点する術をこのチームは持っています。引き出しをフルに使い、何とか得点できたことは非常に良かったことですし、各個人に工夫が見られたことが収穫でした。ただ、まだまだ仕上がりには程遠いという印象でした。結果としては、3-3の引き分けでした。試合中盤まで完全に押されていたものの、負けなかったことは収穫と言えます。
 夏の大会での対戦はないので、本日の練習試合で、このチームでの福大大濠との対戦は最後になりました。このチームは、昨年夏に福大大濠に北九州市民球場でサヨナラ負けをして、全国へあと一歩だったという気持ちを持って始まりました。当時の3年生のことを思うと、後悔の念がこみ上げますが、今思うと、あの試合で勝っていたとしたら、部員たちのここまでの成長はなかったかもしれません。「来年こそは絶対全国に。」その気持ちが九州で一番強かったのは、うちのチームでしょう。このチームを強くしてくれた福大大濠と練習試合ができて、本当に良かったです。まだ、最後の試合までは時間が残されています。できることを最後までやっていきたいと思います。
手島